写真の主は、今新聞やテレビで少し話題になっている「ムネアカハラビロカマキリ」です。見た目はハラビロカマキリにそっくりですが、その名の通り、胸のあたりが赤色になっているため、容易に見分けることができます。
日本では、2000年に福井県で初めて発見され、各地で次々に目撃情報が集まっており、いつどのような経路で日本に侵入してきたかは定かではありません。ムネアカハラビロカマキリの卵鞘が付着した中国産の竹ぼうきが発見されたことなどから、中国大陸から侵入してきたと考えられています。
ムネアカハラビロカマキリが発生している地域では、日本のハラビロカマキリが減少しているというデータもあります。なぜでしょうか?
それは、実物を一目見ると分かります。日本のハラビロカマキリより一回りデカイ!!
そして、オオカマキリなどの大型のカマキリと「すみわけ」をするため、比較的高い場所を生息場所として好む日本のハラビロカマキリの生態的特徴と似た性質をもつため、ハラビロ同士が上手に「すみわけ」ができずに、大型のムネアカが日本のハラビロカマキリを捕食してしまうのでしょう。
このままだと、日本でハラビロカマキリが見れなくなる日も、来るのだろうか。
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