久留飛 克明

昆虫科学教育館 館長

久留飛 克明

昆虫科学教育館 館長。1951年生まれ、広島県出身。1973年より大阪府保健所で環境衛生を担当し、ダニやハチなどの害虫相談から健康に関わって来ました。2001年から2017年3月まで大阪府営箕面公園昆虫館館長をつとめ、自然に対する気づきを大切に活動してきました。2017年に定年退職後、昆虫科学教育館の館長をしています。

積極的に小学校やフィールドにおける昆虫教室などの活動に取り組み、ラジオ番組のほか、テレビ番組をはじめとするメディアでも活躍している。

渡部 宏(カマキリ先生)

昆虫科学教育館

博士(農学)・気象予報士
帝塚山大学 自然と人間(環境)非常勤講師
建築物環境衛生管理技術者講習会 教授

渡部 宏(カマキリ先生)

私は、3歳で自宅の庭で1匹の小さなカマキリと出会い、幼稚園や小学校に行くときは、常にカマキリを持ち歩いているような少年で、その頃からの夢が「カマキリ博士」になることでした。その夢と出会えたのも、その当時、まだ自然が多く残っていたからです。

しかし、現在は自然環境の減少と共に、室内で楽しめる娯楽が増加しており、また親は昆虫嫌いが多く、学校の先生も子供たちに自然体験させられるような経験や機会、知識が不足し、子供に昆虫や自然に関する教育をしたくてもできないような現状です。しかし、箕面市においては、国定公園など自然と触れ合う場所が多く、そのような自然教育や体験が提供できる土地にあります。そのため、我々が子供たちに対して自然に興味をもてるようなきっかけ作りをしていくことは、とても大切であると考えています。

また、私は「博士(農学)」と「気象予報士」の資格を有し、これまで様々な場所で子供からシニアまでを対象にして講演活動を行い、また、大学での講師経験など豊富な教育経験を積んできました。

これらの経験を糧に、今後子供からシニアの方までが、昆虫や自然を通じて生活や教育に役立て、生きる力を身につけるきっかけを作れるようなセンターを目指していこうと思っておりますので、今後ともよろしくお願い致します。

●経歴
  • 近畿大学 農学部 博士後期課程 修了
  • 近畿大学 生物学 非常勤講師
  • 京都大学生態学研究センター 機関研究員
  • 箕面公園昆虫館 非常勤職員
  • ヒューマンアカデミー 気象予報士講座 アシスタント兼講師
  • 家庭教師デスクスタイル 講師

古橋 紀子

元箕面公園昆虫館 チョウの飼育担当
学芸員

古橋紀子(チョウ先生)

長年、箕面公園昆虫館のバタフライガーデンのチョウの飼育を担当してきました。幼少期より庭のミカンの木にいたアゲハチョウの幼虫に、毎日話しかける虫取り少女期を過ごしました。”命”を考えだした時期に虫取り少女を卒業しましたが、周りでは、昆虫が嫌いと思っている人が増えていると感じています。
蝶の飼育は、丁寧な観察と見通しが大切です。モンシロチョウやアゲハチョウの飼育をするとよく分かりますが、うまく飼育ができないことがあります。ハチやハエの寄生、餌の問題、蛹化する時の問題など、図鑑や教科書では答えが出ないことがたくさんあります。
このような時にこそ冷静な、経験に基づいた見通しや判断が必要です。
このように、命を守ることは、大変な仕事であると痛感しています。子供たちに生き物と触れ合う機会や生き物の大切さに気づくきっかけを作ることが、昆虫科学教育館の活動につながるはずです。
そのためには、ハチミツを通した環境への思い、チョウの飼育や身近で蝶を観察できる機会を増やす取り組みなど、もっと身近に自然を感じる取り組みが必要です。私が学んだ体験を生かすためにも、ご支援をお願いします。