箕面山麓に来ると写真の様な小さなカマキリと出会うことができます。昆虫セミナーで見せると、皆さん一同に「小さなあかちゃんカマキリだ~!!」と言います。でも、いくら小さくても羽が生えた立派な大人のカマキリなんです。

その名も「ヒメカマキリ」!!
大人になっても体長はたった3cmしかありません。「ヒメ」は「小さいくて可愛いらしい」というニュアンスで、小型の虫に名付けられます。

では、なんで市街地ではなかなか見られないのか?

市街地には、「オオカマキリ」「チョウセンカマキリ」「ハラビロカマキリ」など、大型のカマキリが生活しています。そんな大きなカマキリと出会うとどうなるでしょうか? もうお分かりでしょう。

でも、箕面のもっと山の中には、さらに小さなカマキリが生息しています。私もあまりお目にかかったことがありません。
カマキリもお互い共存するためには、住む場所を分けて生活しているんですね。これを「すみわけ」と言います。

箕面も紅葉シーズンが到来し、今日も多くの観光客の方々が美しい紅葉を見に訪れていました。箕面の紅葉を楽しみながら、普段見かけない小さなカマキリ探しをしてみるのも、風情があるかもしれませんね♪

投稿者プロフィール

渡部宏
渡部宏
通称カマキリ先生。子供からシニアの方までが、昆虫や自然を通じて生活や教育に役立て、生きる力を身につけるきっかけを作れるようなセンターを目指していこうと思っております。