毎週異なるテーマについてみんなで議論しています。先週のテーマは「カマキリの結婚でした」。
本に書いてある通り、本当にカマキリのオスはメスに食べられるのか?皆で実験しました。一匹目のオスは交尾をする前に食べられてしまいましたが、二匹目のオスは無事交尾を成功させ生き延びました。
実は、オスは多数回交尾が可能なので、出来るだけ多くのメスに自身の精子をばらまいて子孫を残す方が有利なのです。そこで、メスに共食いされないような戦略をいくつも持っています。実際、この性的共食いがカマキリの研究で世界で最も多く研究されているテーマです。飼育容器内では、たとえ交尾に成功しても逃げ場がないだけで、野外のオスは上手にメスから逃げています。
では、オスはどんな戦略を使えばメスからの共食いを回避することができますか?
子供たちは、色々なユニークな方法を考え、白熱した議論を展開し、その後実際にのカマキリを使って実験しました。
人から教えられたことはすぐに忘れてしまいます。
自分で考え、または人と議論し、直接観察することがきっと子供たちにとって一番大切なことで、自然科学や物事を様々な角度から考えることにつながるとおもいます。
カマキリが共食いされて「キャー可哀想!!」ではなく、昆虫にとって食べられることにもきっと意味があるはずです。
昆虫を見て「気持ち悪い」とか「触りたくない」と突き放す保護者の方も多いですが、現在参加して下さってるお母さまの意識も少しずつ変わってきたように思います。子供は、親の言動などを良く聞いています。子供のためとは言いませんが、昆虫や自然をまた違った角度から見てみると、もっと楽しい世界が広がるかもしれませんよ。
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