毎週昆虫セミナーで野外観察会をしていると、冬でも良く探せば様々な昆虫を発見することができます。昆虫たちは、厳しい冬を越すために、あの手この手を使って越冬します。中には、カメムシ類のように成虫で越冬する昆虫も存在します。

この写真は、エサキモンキツノカメムシという背中に「」マークの入った可愛い模様を持つカメムシです。寒さをしのぐために、日当たりのいい壁で日向ぼっこしているのを偶然見つけました。

昆虫の色彩・模様には、必ず何かしらの意味が隠されているのもです。
この「」マークにはどんな意味が隠されているのか?

●愛する相手へのアピールなのか?

●近縁種にいるモンキツノカメムシと見分けられるようにするためか?
因みに、モンキツノカメムシにも似たような模様が背中についてあるがその模様は「▽」になっている。確かに色彩が似ているが、そのような模様の違いで同種かどうかを見分けてるかもしれませんね。

●天敵に対するアピールなのか?
このような派手な模様を敵に覚えさせ、自身が臭くて・不味いことを知らせるためか?

こうしてあれこれ仮説を考えるのは楽しいものだ。皆さんの考えはいかがでしょうか?
この中に答えはないかもしれない。知ってるのは、このカメムシだけか、、、

投稿者プロフィール

渡部宏
渡部宏
通称カマキリ先生。子供からシニアの方までが、昆虫や自然を通じて生活や教育に役立て、生きる力を身につけるきっかけを作れるようなセンターを目指していこうと思っております。