昆虫科学教育館の縁側に入ってきた、クラズミウマと思われる通称”便所むし”と呼ばれるカマドウマ科の昆虫。子どもの頃、手洗いに行くと、時々この昆虫がいて、いた!やったぁと。とてもうれしかった。私は大好きだったが、たいがいの人は気持ちが悪いと人気のない昆虫であるのだ。翅が全くない、猫背で、長い触覚と発達した後脚で、夜行性で、直翅目では家内性のものは少ないが、カマドウマ科はコオロギ科などは、人家周辺を好む傾向があるようですね。幼虫でも越冬するようですが、まだまだ研究が進んでない科でもあるようです。久しぶりに見たので興奮して、捕まえて種類を見ようと思っていたら逃げられた・・カマドウマ科は後脛節を確認しないとよく同定を間違えるから・・写真だけでもとれて、良かった。また、来てください。お待ちしています。昆虫科学教育館は好まれやすい環境の事務所です!

投稿者プロフィール

古橋紀子
古橋紀子
長年、箕面公園昆虫館のバタフライガーデンの運営を担当し、非常に困難な南方系の様々なチョウを年間を通じて飼育、放蝶させ、また他の施設では成功しなかった種類のチョウの累代飼育を成功させた昆虫飼育のプロの学芸員である。