ここまでたどり着いても、最後の脱皮(羽化)を失敗するものもいる。節足動物は脱皮をすることで成長することができる生き方。上手く脱皮ができた抜け殻を見かけると、ほっとする。
当たり前のように思っているが、生きるためには常に危険が伴う。進化の過程で脱皮というやり方をする生物は、途中から計画変更することは、無理なのだろう。その生き方が今まで続いている。

土の中の会話が聞こえる
最後の羽化は、時間制限があるの知ってるか
どういう意味や
チャンスは一度や
今まではええ これからが大変や
なにか 上手く脱皮でけへんやつがおるらしいわ
考えてもしょうがない
進むしかないんや

投稿者プロフィール

久留飛克明
久留飛克明昆虫科学教育館 館長
積極的に小学校やフィールドにおける昆虫教室などの活動に取り組み、ラジオ番組のほか、テレビ番組をはじめとするメディアでも活躍している。