ヤドリバエの蛹が、アゲハチョウの蛹の横に転がっている。
アゲハチョウの蛹の中は、空です。
アゲハチョウの幼虫は、最初は白黒の迷彩色、終令幼虫も緑色、食べられない最大の工夫をしているが、ヤドリバエの寄生には防ぐことが出来ない。
どちらも完全変態の昆虫、できるだけ幼虫時代を早く過ごし、成虫になることが最大のメリットなのですが、その短期間を利用し、チョウの幼虫期間よりも早く、ハエは蛹に育つ。

生きるための それぞれの戦略
どちらが良いというわけではないが
思わず チョウ頑張れと
いろいろな生き方があるものです

投稿者プロフィール

久留飛克明
久留飛克明昆虫科学教育館 館長
積極的に小学校やフィールドにおける昆虫教室などの活動に取り組み、ラジオ番組のほか、テレビ番組をはじめとするメディアでも活躍している。