学生時代に読んだ本「変身」
理解しがたい本でした。
今、読み返すとカフカが何を書いたのか その意図するところが見えてくる
現実的でないものを、おぞましいものとそれでも家族が受け入れるものと
映画化されていますが、いろいろの虫に描かれています
ゴキブリ、クモのような足を持ったもの、顔だけの生き物など・・

結局、最後は、相手にされず 死んでしまいます
残酷な一面と何ともならない現実が書かれています
私たちの時代も、不条理なことが沢山あるのですが、それを自分の中にそれを見つけて
拒否できない
しかし、最後はどうしようもなくて決別する そんな世界なのでしょうか
100年も前に書かれた小説なのですが、今もその世界から 抜け出ていないのでは。

投稿者プロフィール

久留飛克明
久留飛克明昆虫科学教育館 館長
積極的に小学校やフィールドにおける昆虫教室などの活動に取り組み、ラジオ番組のほか、テレビ番組をはじめとするメディアでも活躍している。